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IDaaSとは?5つの機能とメリット・注意点を詳しく解説

IDaaSとは?5つの機能とメリット・注意点を詳しく解説

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IDaaSとは、クラウドやアプリケーションのIDを一括管理するサービスのことです。クラウドやリモートワークが普及した現代において、複数のシステムをどこからでも簡単かつ安全に使いたいというニーズを満たすサービスとして、注目されています。

 

この記事では、IDaaSの概要や普及した背景を踏まえ、主な機能やメリット・注意点を詳しく解説します。ID管理やセキュリティ対策に悩む企業の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

 


 

目次

 

1. IDaaSとは?

1-1. IDaaSが普及した背景

 

2. IDaaSの機能

2-1. 認証・シングルサインオン

2-2. ID管理

2-3. ID連携

2-4. 許可・アクセス制限

2-5. 監査

 

3. IDaaSを活用する3つのメリット

 

4. IDaaSを導入する際の3つの注意点

 

まとめ

 


 


1. IDaaSとは?


クラウドやアプリケーションのIDを一括管理するサービス

IDaaSとは「Identity as a Service」の略語で、「アイダース」や「アイディアース」と呼ばれています。

 

IDaaSは、クラウドやアプリケーションなどの多様なサービスのID管理を、一元的に行うサービスです。ユーザーはIDaaSに1度ログインするだけで、あらかじめ登録・連携が済んでいるクラウドなどのサービスをすべて利用できます。

 

各企業では、システムのクラウド化が進行中です。クラウド化を進める上で、連携サービスのIDを一括で管理できるIDaaSは大きく注目されています。

 

 

1-1. IDaaSが普及した背景

 

IDaaSの普及の背景には、ID管理が煩雑になったことが挙げられます。

 

メール・チャット・クラウドサービスなどの利用の機会は、さまざまな企業で増加傾向です。サービスごとにIDやパスワードを変え、漏えいしないように管理するのは手間がかかります。しかし、ID・パスワードの使い回しは、セキュリティ低下の可能性があり危険です。

 

また、IDaaSの導入が拡大している背景には、セキュリティリスクが高くなった点もあります。テレワークなどの増加とともに、社外からインターネットを通じて社内にアクセスする機会が増えたためです。

 

IDaaSの利用によって、ログインの手間が最小化できます。さらに、IDaaSの活用はゼロトラストの実現につながるため、セキュリティ対策の強化も可能です。

 

ゼロトラストとは、「すべてを信頼しない」という考えにもとづいたセキュリティ対策方法を指します。システムの内外は関係なく警戒し、アクセスごとに認証審査を実施する方法です。

 

IDaaS普及の理由は、「複数のシステムをどこからでも簡単かつ安全に使いたい」というニーズに一致している点であると言えます。

 

 



2. IDaaSの機能

 

IDaaSの導入によって、さまざまなことを実現可能です。ここでは、IDaaSでどのようなことができるのか、IDaaSに備わる5つの主要機能について詳しく紹介します。

 

 

2-1. 認証・シングルサインオン

 

IDaaSは、ユーザー認証や多要素認証、シングルサインオンの機能を備えています。

 

多要素認証とは、ID・パスワードによるユーザー認証に加え、ほかの要素も用いて認証する仕組みです。例えば、特定デバイスからのアクセス許可を求めるデバイス認証や、指紋・虹彩の情報を使った生体認証などが挙げられます。

 

また、シングルサインオンとは、1つのID・パスワードによって、事前登録している複数の社内システム・Webサービス・クラウドサービスにログインできる機能です。

 

IDaaSによるシングルサインオンの特徴は、クラウドとオンプレミス(自社で保有・運用するシステム)を問わずにシングルサインオンを行える点です。


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2-2. ID管理


認証と併せて大切なのは、ユーザーIDや各サービスの認証情報の管理です。IDaaSは、IDaaSそのもののIDを一元管理できる機能を持っており、クラウド・Webサービスや社内システムのユーザーID管理も行えます。

 

とりわけ便利なのが、複数サービスでID情報の整合性を自動で取れる「IDプロビジョニング」に対応していることです。IDプロビジョニングによって、1つのサービスでIDの追加・変更・削除を行った場合に、IDaaSのほうでもID追加・変更・削除が自動的に行なわれます。

 

 

2-3. ID連携

 

IDaaSとクラウドサービスなどとの連携によって、「IDフェデレーション」に対応できます。IDフェデレーションとは認証連携のことで、複数サービスの利用時に、別システムですでにID認証されている場合は、認証画面を再表示しなくても連携できる仕組みです。

 

何度もログイン作業を行うことなく複数のシステムにアクセスできるため、認証の手間を省けます。

 

 

2-4. 許可・アクセス制限

 

IDaaSは許可・アクセス制限の機能も備えています。IDごとにアクセス制限を設定し、条件を満たす場合に限定して、データへのアクセスを許可することが可能です。

 

例えば、「Aさんは情報1にアクセスでき、編集作業も可能」「Bさんは情報1にアクセスでき、閲覧のみ可能」というようにコントロールできます。「Cさんは情報1にアクセス不可」といったアクセス管理が可能なことも、利便性が高いポイントです。

 

 

2-5. 監査

 

IDaaSの監査機能はとても重要です。IDaaSでは、IDaaS自体へのアクセス・各サービスに対する認証・ユーザーの利用履歴など、さまざまなログ情報を取得できます。

 

もしも不正アクセスや情報流出が発生した場合でも、ログ管理の徹底によって、事態の発見や原因究明、被害状況の精査をすばやく実施することが可能です。

 

 



3. IDaaSを活用する3つのメリット


業務効率アップ 運用負担経験 セキュリティ向上

IDaaSのメリットは以下の3つです。








4. IDaaSを導入する際の3つの注意点


連携できるサービスに制限がある 障害やインシデントによる影響範囲が広い コストを要する

IDaaSの導入には、以下のような注意点も存在します。

 






まとめ

 

IDaaSは、認証・ID管理・ID連携・認可・監査などの機能を備えています。IDaaSのメリットは、IDの一括管理による業務効率化や、システム運用の負担減・セキュリティ向上などです。一方でデメリットもあり、連携サービスの制限や、インシデントの影響・コストなどには注意が必要です。

 

また、利用するアプリケーションごとに適切な認証サービスを選ぶ方法もあります。APIのセキュリティを強化したい場合は、CTCの「C-FAPI」をぜひご利用ください。C-FAPIは、IDaaS型のID統合・管理プラットフォーム「SELMID」と連携したサービスです。



C-FAPIについて詳しくはこちら

C-FAPI

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