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API連携とは?仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説

API連携とは?仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説

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APIは、異なるソフトウェアやプログラム同士を連携できるサービスです。Googleアカウントを使ったログインなど、ソフトウェアやプログラムを使ったサービスを受ける際に利用されています。APIはコンテンツやアプリケーション開発においてもさまざまなメリットがあり、利便性の高いサービスです。ただし、導入する場合に注意すべきポイントも存在します。

 

この記事ではAPI連携の仕組みやメリットやデメリット、導入する場合の注意点について解説します。

 

 


目次

 

1. API連携とは?

1-1. API連携の仕組み

1-2. APIとWeb APIの違い

 

2. API連携のメリット・魅力3つ

2-1. アプリケーション開発を効率化できる

2-2. 他社システムと連携したサービスを提供できる

2-3. 顧客満足度を向上できる

 

3. API連携のデメリット・注意点2つ

3-1. 連携先のサービスに依存する部分が多い

3-2. セキュリティ対策が必要になる


まとめ

 


 


1. API連携とは?




APIとは、異なるソフトウェアやプログラムを連携させる機能を指します。正式名称は、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)と言います。

 

API連携ではAPIを活用して、手間をかけずにプログラムを別のアプリケーションに連携させることが可能です。API連携は英語では「API-based integration」もしくは「API integration」と呼びます。

 

API連携の具体例には、Googleなどの既存アカウントによるWebサイトへのログインがあります。APIによって既存アカウントの情報をWebサイトに連携すれば、新たに会員登録しなくてもWebサービスを利用することが可能です。

 

 

1-1. API連携の仕組み

 

API連携の仕組みは、「提供元に対してAPI利用者がリクエストをし、それに対して提供元がレスポンスする」というものです。

 

APIの提供元はリクエストに対するレスポンスをあらかじめ定めておき、どのようなケースで連携させるかをルール化する必要があります。API利用者に自社のプログラムを一部提供するため、セキュリティ面を考慮したAPI設計が大切です。

 

API利用者側は、提供元のAPIを用いて安全にWebサイトなどを運営できます。例えば、ECサイト運営者がカード会社のAPIを用い、ECサイト自体のセキュリティが低くてもクレジットカード情報を漏洩させるリスクを減らせます。

 

 

1-2. APIとWeb APIの違い

 

Web APIとは、HTTP・HTTPS通信によってやり取りするAPIのことです。通常のAPIは利用者と同じプログラミング言語で提供されますが、Web APIはプログラミング言語が異なるアプリでも連携できます。Web APIは汎用性に優れており、さまざまな場面で活用できるのが特徴です。

 

Web APIの種類には、REST APIとSOAP APIの2つがあります。



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2. API連携のメリット・魅力3つ



さまざまなソフトウェアやサービスにAPI連携の機能が組み込まれるようになったのは、API連携の導入が開発者にとって高い利便性を持っているためです。代表的なメリットとしては、「アプリケーション開発の効率化」「自社サービスと他社システムとの連携が可能」「顧客満足度の向上」があります。それぞれのメリットについて解説します。

 

 

2-1. アプリケーション開発を効率化できる


API連携の大きなメリットは、他社のシステムと連携してアプリケーション開発を効率化できることです。以前はシステムに必要な機能はすべて自社内で開発する必要がありましたが、API連携を活用すれば機能開発の手間が省け、システム開発のハードルが下がります。

 

また、工数が減ることで開発コストや時間も削減でき、別の業務にリソースを割けるようになります。開発者の負担も軽くなり、現場の生産性が高まるでしょう。

 

 

2-2. 他社システムと連携したサービスを提供できる

 

APIを活用すれば、他社のシステムと連携してより多様なサービスを提供できます。インターネット上に公開されているAPIも多いため、容易に取り入れられます。他社システムと連携すれば、ユーザーのニーズに応えられるようにサービスの幅を広げたり、利便性をさらに向上させたりもできるでしょう。

 

また、APIを利用して最新情報を自動的に取得することも可能です。例えば、SNSのAPIを活用して、アカウントに寄せられた質問や要望を担当者に転送すれば、回答までにかかる時間が短縮されます。他社のシステムをうまく活用できれば、ユーザーコミュニケーションやサービスの質を向上できます。

 

 

2-3. 顧客満足度を向上できる

 

API連携して使いやすいアプリ・コンテンツを提供できれば、顧客満足度の向上が期待できます。自社のコンテンツにはない便利機能や、ユーザーの操作性がアップするようなAPIを取り入れるとよいでしょう。

 

また、API連携による効率化で開発コストを削減できるため、より低価格で顧客に商品を提供したり、より多様なサービスを提供したりすることが可能になります。


 

 


3. API連携のデメリット・注意点2つ



コンテンツを充実させるための手段としてAPI連携は非常に便利ですが、複数のシステムとの連携には注意すべき点もあります。デメリットを知っておくことで、安全なAPI連携ができるでしょう。

 

API連携の代表的な注意点としては、「連携したサービスへの依存」「セキュリティ対策の重要性」が存在します。

 

 

3-1. 連携先のサービスに依存する部分が多い

 

API連携のデメリットは、連携先のサービスに仕様変更があった場合、変更に合わせてアプリ・コンテンツの修正が必要になる点です。変更になるタイミングや修正内容を把握し、変更後も問題なくアプリを使えるように対応しなければなりません。

 

また、連携先のサービスにトラブルが発生すれば、自社のアプリ・コンテンツにも影響が出ます。例えば、APIを利用したログイン機能を実装している場合、トラブルが発生すると多くのユーザーが自社のコンテンツにログインできなくなります。連携先のトラブルは自社で対応できないため、復旧するまで待つしかありません。

 

 

3-2. セキュリティ対策が必要になる

 

APIの設計ミスや不具合によってセキュリティホールが生まれる危険性があるため、セキュリティ対策が必要になります。近年はAPIがサイバー攻撃の標的となるケースも多く、脆弱性による不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まっています。特に自社でAPIを公開する場合は、脆弱性をカバーするセキュリティ対策サービスの導入が重要です。

 

APIのセキュリティ対策には、「Oaths2.0」や「FAPI (Financial-grade API)」があります。Oaths 2.0とは、サービスAの登録情報をBに要求されたとき、ユーザーがBに情報を許可するか判断できる仕組みです。許可制にすることで、ユーザーとサービスA・Bの3者間で安全にAPIを利用できます。

 

FAPIとは、OAuth2.0を金融サービス用に強化した技術仕様です。クライアントのなりすまし対策・許可コードの漏洩防止・ユーザー認証の強化などを実施し、金融分野のAPIセキュリティレベルを高度化します。


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まとめ

 

APIとは異なるソフトウェアやプログラムを連携させる機能のことです。Web APIとはAPIのうち、HTTP・HTTPS通信によってやり取りするものを指します。

 

API連携は「開発の効率化」「他社サービスとの連携」「顧客満足度向上」など多くのメリットがあるため広まりました。ただし、「連携したサービスへの依存」「セキュリティ対策の重要性」といった点に注意する必要があります。

 

APIの安全な公開にはセキュリティ対策が欠かせません。CTCのC-FAPIを導入することで、独自に開発する必要がなく、すぐに高セキュリティなAPIの公開が可能になります。



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