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サイバー攻撃とは?攻撃者の目的・攻撃の種類を解説

サイバー攻撃とは?攻撃者の目的・攻撃の種類を解説

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サイバー攻撃とは、企業や政府機関などのシステムを攻撃し、データの改ざん・窃取やシステムの破壊を行うことです。標的型メール攻撃やランサムウェア、DDoS攻撃など、さまざまな攻撃手法があり、それぞれに対策が必要です。

 

この記事では、サイバー攻撃の概要・目的から主な攻撃方法の種類、具体的な対策方法まで、詳しく解説します。ハッカーによるサイバー攻撃の実態や、サイバー攻撃への対策に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

 

 


目次

 

1. サイバー攻撃とは?

1-1. サイバー攻撃の目的

 

2. サイバー攻撃の種類6つ

2-1. 標的型メール攻撃

2-2. ランサムウェア

2-3. サプライチェーン攻撃

2-4. フィッシング

2-5. DDoS攻撃

2-6. ブルートフォース攻撃

 

3. サイバー攻撃への対策方法

 

まとめ

 

 



1. サイバー攻撃とは?

 

システムの破壊・情報の改ざんなどの攻撃を行うこと どんなデバイスやシステムでも注意が必要

サイバー攻撃とは、政府機関や企業のシステムに対して、システムそのものの破壊や情報の改ざんなどの攻撃を行うことです。関連会社や派遣社員などの関係者による内部情報の漏えい事故も、サイバー攻撃の一種となります。

 

企業のサーバーやパソコンだけではなく、スマートフォンでのサイバー攻撃被害の事例もあるため、デバイスの種類やシステムの規模を問わず、注意が必要です。

 

技術の進歩に伴い、サイバー攻撃の手口はますます複雑になっており、攻撃の種類も多様化しています。高度な技術を持つ攻撃者によって行われる場合もあるため、定期的な情報セキュリティ対策を実施するほか、従業員教育を通じた情報セキュリティの強化が重要です。

 

 

1-1. サイバー攻撃の目的

 

サイバー攻撃を行う攻撃者の目的は、さまざまです。スパイ活動のような政治的な目的で攻撃を行う場合もあれば、金銭を目的にして攻撃を行う場合もあります。スパイ活動は、安全保障上の目的で行う場合もあれば、産業スパイのような経済的な目的で行う場合も少なくありません。

 

具体的には、不正アクセスを行い重要情報や顧客情報を盗み出し金銭を要求する場合や、ランサムウェア攻撃を行い、被害者に身代金を要求することもあります。政治的な目的で犯行を行う場合、政府機関を攻撃し情報を盗み、政治的な影響力を狙ったり、政治的主張を行ったりするケースもあります。

 

また、重要な内部情報を盗み出し、秘密裏に監視することを目的とするスパイ行為も攻撃目的の1つです。単なるいたずら目的やハッキング技術の高さを誇示するためにサイバー攻撃を行い、データを書き換えたりサービスを停止させたりする愉快犯も存在します。


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2. サイバー攻撃の種類6つ

 

サイバー攻撃には、さまざまな手法があります。ここでは、攻撃に用いられるサイバー攻撃手法をいくつか紹介します。攻撃方法や仕組みを理解して、自社のセキュリティ対策に役立てましょう。

 

 

2-1. 標的型メール攻撃

 

標的型メール攻撃とは、ピンポイントで特定の企業や個人をターゲットに攻撃を仕掛ける標的型サイバー攻撃です。重要なデータが格納されているシステムに対してマルウェアを感染させ、機密情報などを盗み出すことが主な目的です。サイバー攻撃者は、メールを開かせるために件名や本文、添付ファイルを工夫し、利用者を騙すように誘導します。

 

危険なメールを開いてしまうと、何らかのウイルスに感染し重要な情報が奪われ、大量の機密情報が外部に漏れる危険性があります。情報流出により、企業としての信頼を落とすことにもつながるため、厳重な注意が必要です。

 

 

2-2. ランサムウェア

 

ランサムウェアとは、コンピューターに侵入してファイルを暗号化し、復号化するために身代金を要求する悪質なソフトウェアのことを指します。ランサムウェアは、フィッシングメールや偽のダウンロードサイトからインストールされることが多いです。

 

一度侵入すると、ファイルの暗号化や削除が実行され、身代金を払わなければ元の状態に戻せなくなります。また、身代金を支払ったとしても必ず情報の復元が行われるとは限りません。さらに、身代金を支払わなければ企業情報を流出させるといった、二重の脅迫が行われるケースもあります。


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2-3. サプライチェーン攻撃

 

サプライチェーン攻撃とは、特定の企業とつながりのある取引先や子会社を攻撃し、それを踏み台にして本来の標的となる企業を攻撃する手法のことです。最終的な標的となる企業は、普段のやり取りを介し侵入される状態になるため、侵入段階で気づくことが難しく、サイバー攻撃対策も難しいことが特徴です。

 

具体的には、取引先や子会社が使用しているソフトウェアなどに、悪意のあるプログラムやバックドアを仕掛け、サプライチェーンを利用する企業に対し攻撃を仕掛けます。サプライチェーン攻撃は、攻撃対象のシステム破壊や情報窃取だけではなく、ランサムウェアによる身代金要求やサービス妨害など、深刻な被害につながる恐れがあります。

 

 

2-4. フィッシング


フィッシング

フィッシングとは、実在する企業や団体の不正サイトを作成して偽の情報を提供し、個人情報やクレジットカード情報を騙し取る攻撃方法です。不正サイトには、国や官公庁、地方自治体やECサイトなどに扮したものが多く見られます。

 

フィッシング攻撃には、被害者の性格や感情に訴えかけ、被害者を不安にさせたり、不審に思わせたりすることにより不正な行動を促す心理的手法が用いられています。不審なアドレスからメールが届き、怪しいURLが表示される場合もあるため、不審なメールは開かないことや、URLを容易にクリックしないことも対策の1つです。

 

 

2-5. DDoS攻撃

 

DDoS攻撃とは、インターネット上のサーバーやネットワークに対し、大量の不正なアクセスを送り込み正常なサービスの提供や通信を阻害する攻撃手法です。複数のIPアドレスが使用される場合が多く、攻撃元の特定が難しい傾向があります。

 

DDoS攻撃は、大手企業、政府機関、オンラインゲーム会社、金融機関、ECサイトなどさまざまな企業や組織が被害にあっています。この攻撃を受けると、サービス利用者がアクセスできない状態となるため、ECサイトであれば莫大な機会損失などの被害が生じるでしょう。また、競合企業への攻撃・脅迫目的でのサイバー攻撃事例もあります。


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2-6. ブルートフォース攻撃

 

ブルートフォース攻撃とは、パスワードや暗号鍵を破るために、可能性があるすべての組み合わせを総当たりで試行するという攻撃手法です。人間がブルートフォース攻撃を実施するのは時間がかかりすぎるため、コンピューターに不正プログラムを実行させて攻撃します。

 

攻撃対象となるシステムが強力なパスワードを使用している場合は時間がかかりますが、多数の計算リソースを使用すれば通常数日以内で不正ログインが可能です。

 

対策としては、複雑なパスワードを設定したり、2段階認証やログインの失敗回数制限などのセキュリティ機能を導入したりすることが有効です。

 

 



3. サイバー攻撃への対策方法


OSの更新 パスワード設定 対策ソフト 閲覧制限

企業におけるサイバー攻撃への対策方法は、「従業員が個人で行うべき対策」と「企業がシステム的に行うべき対策」の大きく2つの対策に分けられます。

 

個人で行うべき対策として、まずはサイバー攻撃の手口や脅威、攻撃された場合のリスクを正しく理解することが挙げられます。また、OSやソフトウェアを常に最新の状態に更新することも大切です。さらに、パスワードを設定する際は使いまわしをせず、複雑なパスワードを設定するとよいでしょう。

 

企業がシステム的に行うべき対策としては、統合型セキュリティ対策ソフトを導入し、リアルタイムでモニタリングできる環境を構築しましょう。また、企業内の端末やWi-FiでのWebサイトの閲覧制限を設けることで、トラブルを防ぐことにもつながります。

 

 



まとめ

 

サイバー攻撃とは、インターネットを通じて、企業や政府機関のサーバー・コンピューターを攻撃して、データの改ざん・窃取やシステムの破壊を行うことです。目的はさまざまですが、主に金銭を奪うことを目的として、サイバー攻撃が行われています。

 

サイバー攻撃には、標的型メール攻撃やランサムウェア、DDoS攻撃などの方法があります。いずれの攻撃に対しても、企業の情報セキュリティでは、システムレベルの対策と個人レベルの対策が必要です。万全の対策を講じて、見えない敵によるサイバー攻撃に備えましょう。



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