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デモグラフィックとは|特徴や活用方法・データ収集方法を解説

デモグラフィックとは|特徴や活用方法・データ収集方法を解説

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マーケティング活動では、まず顧客を知り、顧客のニーズを探ることが重要です。企業が自社の顧客を知るための指標に、デモグラフィックがあります。年齢や収入、性別などの社会的な属性を切り口として顧客を分析することで、より精度の高いプロモーションが可能になるでしょう。

 

この記事ではマーケティングにおけるデモグラフィックの意味や、デモグラフィックの活用方法、デモグラフィックデータを収集する方法について解説します。

 

 


目次

 

1. デモグラフィックとは

1-1. デモグラフィックを指標に使うSTP分析とは

1-2. サイコグラフィック・ジオグラフィックとの違い

 

2. デモグラフィックを活用する3つの方法

2-1. 自社の主要な顧客層を把握する

2-2. 最適なプロモーション手法を選択する

2-3. 狙うべきターゲットを判断する

 

3. デモグラフィックデータの収集方法3種類

 

まとめ

 

 



1. デモグラフィックとは


年齢や性別など、消費者の人口統計学的な属性

デモグラフィック(demographics)とは、人口統計学という意味です。ただし、マーケティング用語として使われるときは、年齢や性別といった個々の消費者の社会的属性を指し、「人口動態変数」と呼ばれることもあります。デモグラフィックは、アンケート調査や公的データを利用すれば収集しやすいため、マーケティング施策によく利用されます。

 

デモグラフィックを指標として主に用いる分析方法は、STP分析です。STP分析では、顧客行動や市場動向を把握し、ターゲットの絞り込みやプロモーション内容の決定などに活用するために、デモグラフィックを指標として用います。指標として使われるのは、顧客の年齢や性別、年収、学歴、職業といったデータです。

 

 

1-1. デモグラフィックを指標に使うSTP分析とは

 

STP分析とは、フィリップ・コトラーが提唱した、マーケティングで用いられる代表的なフレームワークの1つです。STPとは、Segmentation(セグメンテーション)・Targeting(ターゲティング)・Positioning(ポジショニング)の各頭文字に由来します。



デモグラフィックは、セグメンテーションを行う際に使われます。セグメンテーションとは、年齢や性別、趣味や収入、在住地などの切り口で顧客層や市場を細かく区分する作業です。顧客層や市場を細かいセグメントに分けることで、自社が狙うべき市場を絞り込むターゲティングのステップに進めるようになります。


ターゲティングとは?フレームワークである6Rや成功事例を解説

 

1-2. サイコグラフィック・ジオグラフィックとの違い

 

STP分析で使われる指標には、デモグラフィックのほかにサイコグラフィックやジオグラフィックがあります。サイコグラフィックとデモグラフィックは以下のような意味あいをもつ用語です。

 


STP分析では、複数の属性をかけ合わせて市場をセグメンテーションします。

 



2. デモグラフィックを活用する3つの方法

 

顧客層の把握 プロモーション手法の選択 ターゲットの判断

デモグラフィックに沿ってセグメント分けされた情報(デモグラフィックデータ)は、マーケティング上重要な意味を持ち、さまざまなケースで活用できます。年齢や性別、職業などの社会的属性は、消費者の購買行動と密接な関係があるためです。

 

具体的に、どのようなケースでデモグラフィックデータを活用できるのかについて説明します。

 

 

2-1. 自社の主要な顧客層を把握する

 

性別や年収、職業などの切り口でセグメンテーションして得たデモグラフィックデータを分析すれば、自社の商品やサービスのメイン購買層が把握できます。

 

マーケティングを行う中で、しばしば当初想定していた層とは別の層に商品やサービスが売れるケースがあります。例えば、10代の男性を対象に売り出したサービスが30代の女性に流行するといったケースです。

 

「自社のサービスのメインユーザーには、30代の女性が存在する」ことを把握しなければ、ターゲットを10代の男性に限ったプロモーションを続けてしまうでしょう。すると、売れるポテンシャルのある商品・サービスであるにもかかわらず、顧客の離脱を招く可能性が高くなります。

 

購買層を正確に把握すれば、精度の高いマーケティング活動が行えます。

 

 

2-2. 最適なプロモーション手法を選択する

 

デモグラフィックデータを分析すれば、効率的で費用対効果の高いプロモーションが展開できるようになります。

 

主な購買層を把握できれば、現在展開しているプロモーションがきちんとリーチしているのかを判断できます。また、想定しているターゲット層と実際の主な購買層とにずれがあった場合、別のプロモーション手法に切り替えることも可能です。

 

たとえば、主な購買層が高齢者であった場合、FacebookやInstagramを使った宣伝を行ってもなかなか集客や売り上げには結びつきません。新聞折込広告やポスティングといった紙媒体を中心とした宣伝戦略が望ましいでしょう。反対に、若年層であればSNSでの訴求が効果的です。

 

 

2-3. 狙うべきターゲットを判断する

 

現在、自社の商品やサービスを購入しているメイン層が、自社が訴求したい層と合っているかをデモグラフィックデータから確認できます。

 

例えば、ある商品のオプションの売り上げが伸び悩み、結果的に利益率が悪くなっているとします。デモグラフィックデータを分析してみたところ、購入者のメイン層が収入の少ない学生であり、結果としてオプションの売り上げが悪くなっていました。この場合、より収入の多い層をターゲットにできるよう、プロモーション内容の変更が必要です。

 

デモグラフィックデータの活用で、より正確に狙った層へのプロモーションができます。

 


 


3. デモグラフィックデータの収集方法3種類

 

データ収集 アンケートの実施 アナリティクスの確認

STP分析で用いられる指標の中でも、デモグラフィックデータは比較的集めやすい指標です。以下では、デモグラフィックデータを収集する主な方法を3つ紹介します。





デモグラフィックデータによる分析の精度を高めるためには、大量のデータが必要です。十分なデータを収集できる体制や環境を作るには社内のDX化が必要です。

 

DX化とは、単に業務をIT化するだけではなく、デジタル技術を活用して社内組織や業務プロセスを変革することを意味します。


DXとは?企業がDX化に取り組むべき理由や推進の際の課題も解説



まとめ

 

マーケティング用語におけるデモグラフィックとは、年齢や性別といった個々の消費者の社会的属性を意味する言葉です。デモグラフィックは、主にSTP分析と呼ばれる分析方法の指標として使用されます。

 

デモグラフィックデータは、主要な顧客層の把握や、狙うべき目標の判断に役立ち、自社が最適なプロモーションを行うために活用できます。

 

デモグラフィックデータをはじめとしたデータ活用の体制を作るには、DX化が必要です。DX化とデータ活用には、CTCが提供するCTC Autonomous Marketing with Google Cloud(CAMG)がおすすめです。CAMGはデータの収集と分析を自動化し、データ活用の体制作りを助けます。

 


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