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#2 リーマンショックと市場系システム

#2 リーマンショックと市場系システム

金融業のITは過度期に。
金融業のITとはどんなもので、今求められているものは何か、連続コラム(全4回)でご紹介します。

■リーマンショックと市場系システム

1990年代に盛り上がった市場系システムの構築は、2008年リーマンショックにより金融機関の市場業務及びシステムに変革を余儀なくさせました。


さまざまな金融派生商品は、金融機関同士の相対での取引(店頭取引・OTC取引)が中心で行われていました。相対での取引には透明性がなく、破綻した場合、どこまで影響が及ぶのかわからない状況でした。


リーマンショックが発生し、金融当局、金融機関らが影響を把握出来ないという、重大な金融システムの脆さが晒されました。その後、金融機関の市場業務に対して透明性とリアルタイムを目的とした各国金融当局の法規制の改定や追加が年々厳しく課せられるようになりました。


このため、市場系システムにも以下の要素を求められるようになりました。


フロントオフィスからバックオフィスまでの業務の自動化STP(Straight Through Processing)

リスク管理の一段の高度化

国内外の本支店で行われる取引の一体化、リアルタイムでの分析




■今後の市場系システム

世界の金融市場を見渡せば、世界的な金利低下のもと各国でマイナス金利政策が行われ、金融機関の投資機会は非常に限られたものになっています。このため欧米の金融機関では人手を介さずアルゴリズムやAIを用いた取引の自動執行が主流となっています。これからも金融市場の動向に合わせ市場系システムに求められる機能も変わっていくことでしょう。


金融・IT双方の動向を的確に把握し、最適な組み合わせを柔軟に提案することが今後一層重要でしょう。


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